西村兄妹キモノ店

日々のお話

 

「七夕の節句」

2024.07.03

 

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7月7日は五節句の一つである
【七夕の節句(しちせきのせっく)】であり、
別名【笹の節句】と呼ばれています。
古来、陽(奇数)が重なると陰が生ずる
とされ、節句の日には邪気祓いの行事が
行われてきました。

 

「七夕の節句」の由来は諸説ありますが、
中国の織姫と彦星の伝説にあやかった
「乞巧奠(きっこうてん)」という
裁縫や習字の上達を星に祈る行事と、
日本古来の行事「棚機(たなばた)」が
結びついて今の形になったと言われています。

 

そこから、習い事の上達などの願い事を
短冊に記し、笹竹に飾るようになりました。
笹竹は生命力が強く、まっすぐに育ち、
また中が空洞になっていることから
神様が宿っているとされていました。
七夕が終わるとその笹竹を川や海に
飾りごと流すことで、穢れを持って
いってもらうという意味があります。

 

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七夕の行事食といえばそうめんです。
中国では七夕に「索餅(さくへい)」
というそうめんの原型といわれる
麦縄を食べ、無病息災を願っていました。
また、七夕はもともと裁縫が上達する
ように願う行事だったこともあり、
糸に似たそうめんをお供えして
食べるようになったと言われています。

 

七夕の夜は短冊に願いをこめて、
空を見上げてみるのもいいですね。